xperia arcに期待すること

ソニーが開発した、ハイエンドAndroid携帯、xperia arcが日本で予約開始となった。それに伴い、各ソニーストアにて先行展示が行われた。多くのソニーファンがソニーストアや各ドコモショップでXperia arcを触ったことだと思う。某ソニーショップの店員さんも、「Xperiaのくせに、良く動きやがる」と賞賛するほどレスポンスに優れていて、コレでようやくXperiaが十分選択肢に入ってきたなぁ、と個人的にも楽しみにしている。多くの人が、Xperiaの新機能については熟知していると思うので、ここでは全体を通した僕の感想を書き記したい。

  • オールソニー、ソニーユナイテッドの象徴であるxperia arc

Xperia arcには、様々なソニー製品の中で使われた新技術を搭載している。サイバーショットで一世風靡している裏面照射型CMOSセンサー、Exmor Rであったり、S-frameやサイバーショットブラビアなどにも用いられているTrue-brackディスプレイ技術などだ。ハードの部分の細かい部分に、ソニーの独自技術を搭載してきたことは、Xperia arcをより完成度の高い端末に仕上げることに成功していると思う。こういった細かい改善点はソニーファン以外の一般人の人たちがarcを手にしても、満足してもらえると思う。しかし、僕には不満な点がひとつある。それはarcはソニーのスピリットを継承しているのか?という事である。

  • 新技術の塊にはソニーらしさを持っているのか?

これだけ多くの改善点を持ったarcであるが、少し物足りなく思えるのは僕だけではないはずだ。もちろんもっと高性能なCPUや大容量のRAMを搭載できただろう、というスペック的不満点もある。しかし、僕が一番不満に思っているのはXperia arcによって創りだされる新しいライフスタイルの提案というものに欠けている気がするのだ。前述したカメラやディスプレイの向上は現状のスマートフォンライフスタイルを改善はするものの新しい文化を作り出すものではないはずだ。手堅い印象をあたえるxperia arcを少し不満に思う気持ちの原因はここにあるのかもしれない。

  • Timescapeがソニーらしさではないか?

もちろんXpeiraにソニーらしさがないかと言われればそうではない。Androidを搭載した中では圧倒的に優れているデザインなどソニーらしさを感じさせてくれる部分もある。しかし新しいライフスタイルを提案する部分はないのか、と探してみてみたところ、ひとつの動画に出会った。

この動画を見て、timescapeこそが、Xperiaのソニーらしさなんじゃないだろうか、ともう一度思った。
多数にまたがるSNSと人そのものを接続しなおして、それらのつながりをユーザーに表していく。もっと、SNSが身近になり、それぞれのサービスでの思い出をすっとユーザーに示してくれる。これがソニーがXperiaで実現しようとしたスマートフォンライフだったり、SNSの形なんではないかな、っと思った。
もちろん、timescapeはX10の時に搭載されたアプリケーションで、arcによって新しい文化を創りだそうとしているわけではない。だからarcがソニーらしさを追求したモデルではないわけだ。ただ確実に進化はしている。

  • timescapeの進化でソニーらしさを追求

現在先行展示されている機種はあまりネットにつながっていないらしく、僕自身も新しくなったtimescapeがどのように進化したのか、深く触ったわけではない。しかし、前回のX10に比べて圧倒的に高速化され、とても使いやすいウィジェットになったような気がする。加えてarcのtimescapeは拡張機能に対応するらしく、より現実的な使い方(例えばtwitterで特定のリストだけを表示するとか)も出来るのではないか、と期待されている。timescapeの完成度が上がれば、SNSと人とのつながりをもっと緊密に出来るのではないか、とすごく期待している。
ただ欲を言えば、timescapeはアプリであって、AndroidのOSに組み込まれているわけではない。わざわざtimescapeを立ち上げなくても、人とSNSが一体となったようなOSの改造が行われるとさらにいいな、と思っている。