xperia arcを使ってわかったiPhoneとの違い(2)
先日のエントリーに続いて、性懲りも無くiPhoneとAndroidの相違点を記してみたいと思います。
前回のエントリーで「iPhoneとAndroidは出来ることはほぼ同じ〜」的なことを書きました。
もちろん、機能単体とすると出来ることはかなり似ている。PCブラウザ、PC用E-mailなどなど…
でもよくよく考えるとこれらの機能というのは、大雑把に言ってしまえば、PDAの時代から変わらないわけです。もちろん、それぞれん機能がより豊かに成熟していった事は間違いないありませんが、特に目新しい要素が加わったという訳でもありません。
僕は、以前のPDAと現在のスマートフォンの大きく違う点は、アプリ間の連携ではないかな、と思ってます。
様々な情報ソースがひとつの端末で閲覧できるようになり、情報発信のソースもまた様々に多様化しています。そして僕はiPhoneとAndroidの大きな違いを感じました。
以下のケースを提示しながら、どのようにiPhoneと、Androidで違っているのか提示したいと思います。
ケース1 ウェブ→Twitterの共有
よくTwitterのTLでこのような形式のツイートが出回ってきます。
「『Browsing』『サイトの名前』『サイトの短縮URL』」
だったり
「『コメント』『サイトの名前』『サイトの短縮URL』」
といったものです。
コレは、Twitterのユーザーがあるウェブページをフォロワーに自分のコメントを添えながら紹介しているシーンだ。
コレを行うためにはウェブページに設置されている「tweet」や「このページをつぶやく」といったボタンを押しおて行うのが一般的です。
しかし、大きなウェブサイトを除いて、ツイートボタンが設置されている場合は少なく、またボダンがあったとしても、ページ側が提示するのがURLだけであったりと、不便であったりします。
このようなときAndroidでは、ウェブブラウザで「メニュー」から「その他」」→「共有」を選び、使いたいクライアントソフトを選ぶとそのページのサイトの名前とURLをきちんとPostの内容に含むことができます。
しかし、iPhoneの標準ブラウザ「Safari」ではこのようなことができません。一応ブックマークレットを使って、TwitterクライアントにページのURLを送ることができますが、それはアプリが対応している場合のみで、またページの名前が送れなかったりなど不便な点が多いです。
ある一部のTwitterクライアント(echofonなど)では、クライアントに内蔵されているブラウザで見たウェブページに限ってそのページの名前とURLを投稿することができますが、対応しているソフトは、ほんの一部です。
ケース2 ウェブ→2ch
つぎのような事はないでしょうか?
あることについてネットで調べていると、検索結果に2chのある掲示板が出てきた、という経験。
2chを通常のブラウザで見るのはあまり見やすいということはありません。AAが崩れて見えたり、会話のやりとりを追うのも大変です。
もちろんiPhoneにもAndroidにも2chブラウザがあります。それを使ってみれば見やすく整理してくれたり、AAも最適化されます。
しかしiPhoneの場合、検索結果から2chに飛ぶ場合、専用ブラウザーを起動することはできません。
Androidなら、それができます。リンク先が2chであると判断するとページを開くときに「2ch専用ブラウザ」で閲覧するかそのままブラウザで閲覧するかを選択できます。
もちろん、もとのブラウザに戻る時に、わざわざホーム画面からブラウザを呼び出す必要もなく、ホームボタンをダブルプッシュしてタスクを呼び出す必要もありません。
ただ、「戻る」ボタンを押せばいいのです。
このようにAndroidはiPhoneと比べて、アプリ連携が優秀です。
これはインテントと呼ばれる機能を使っているからなのだそうです。アプリ開発者さんが、あるアプリを指定して起動させるのではなく、呼び出したい機能を実現しそうなアプリを自動的にAndroidが提示してくれる、という違いです。コレが大きいのです。
上の例はこの機能が作動している例です。
Androidがリンク先を2chであると判断すると、2chに関係するソフトを引っ張り出してくれたり、「共有」を押すとその受け皿となるアプリがズラッと出てきます。この例をあげ続けるとキリが有りませんが、コレはとにかく便利です。(こう書くとすごく胡散臭くなりますが…w)
つまり、情報の出力先を意識せずにタスクを始めることができます。
例えば上のように、2chがみたいから専用ブラウザーを立ち上げるのではなく、行き当たりばったりでウェブで調べていても、ちゃんと2chブラウザで見れる。
行き当たりばったりでウェブページを見ていてもTwitterや、メールにその記事を投稿して人と共有できる。
行き当たりばったりでレストランを調べていて、気になった場所にすぐナビを行うことができる。
こういった強いアプリ間の連携がAndroidの場合際立っていると思います。
多くのサイトで取り上げられる「iPhoneとAndroidの比較」で大きくは取り上げられない地味な機能ですが、このアプリ間の連携が、今までにも単体では存在した機能をより便利につなげて新しい利便性を想像していると思います。
こういった意味でもAndroidは次世代を行くOSなのかもわかりませんね。