Uitimate Mobile PC(VAIO Z2?)の噂画像をみて思ったこと。

「Ultimate Mobile PC」がちらっと出てから、もうだいぶ久しく感じる。一枚の写真を出されて、僕達ソニーファンは、Zシリーズの後継機種ではないか?とか、公開された画像のとても薄い写真だったので、Xシリーズの後継ではないかと憶測が広がっていた。

テーマは「モビリティを追求したフラッグシップといえる製品で、まさに妥協を許さないモビリティを目指したもの」だそうで、後にVAIO事業副本部長さんが、「低電圧版ではないCPUで長時間駆動を」との説明があった。この発言に一気にUltimate Mobile PCはZシリーズの後継であるという見方が有力となり、今に至る。

なぜZシリーズなのか。ZシリーズはVAIOシリーズの中でフラグシップ機種に当たり、軽さと速さを妥協せず、また高速SSDを搭載し、高精細液晶を搭載する夢のVAIOであって、その名前を冠するということはファンにとってとても重要なことのように思える。

さて、前置きはこのあたりにして。ここにUltimate mobile PCの画像がネットにアップされ、より細かい様子が伝わるようになってきた。今までちょろちょろ出てきていたテキストベースのUltimate Moile PCの情報よりぐっと、リアリティーがましてある程度のUltimate Mobile PCの予測が付けられるようになってきた。

画像から分かることは、何よりも薄いこと。SA、SBシリーズのような直線をメインに作られたデザインで、かばんの中にも入れやすいフルフラットデザインであるように思える。
しかしその影響を受けて、外付けのドライブになった。そしてVAIO Zの代名詞であったGPU切り換えスイッチも姿を消した(ように見える)
そのかわり、外付けのドライブにも排熱機構が搭載されていて、以前のリーク記事の内容と摺りあわせれば、このドライブの中に外部GPUが入っているという可能性がある。

この事実はソニーファンを二つに割ったようだ。
ひとつは、より薄くなり、使い勝手がました、という意見。
ひとつは、うすくするためにドライブを取り外したという事自体がVAIO Zの思想をねじ曲げているという物。

僕はといえば、薄くなったことは全面的に支持するし、その結果ドライブが外付けになったことは、全然受け入れられる。たしかにZシリーズというのは、何も妥協しなかったモバイルであった。しかし、以前のZシリーズの立場である「全部入り」というのは、(若干重たくなったけれども)SAというモデルが対応していと思う。
Zの象徴であったクアッドSSDにを搭載しているし、(フルHDではないけれど)高精細液晶を搭載している。かつCPUも高性能なものを搭載しているし、順当な進化を遂げたZとして見ても遜色ないはずだ。
さらに言えば、クラウド環境の進化に伴い、光学ドライブの利用頻度はここ最近グッと下がっていて、それを常に背負ってまで、目指すべき薄さを捨てる必要はあるか?という事だ。もちろんドライブが使いたければ外付けドライブを持ち出せばいいし、常に必要である人はSAシリーズを選択すれば良い。


僕が思うにZシリーズのアイデンティティとは「モバイルへの挑戦」だと勝手に思っている。先代、先々代のZシリーズは、当時のモバイルPCが「低スペック」というハンディを負うという固定概念をぶっ飛ばして出てきた、ある意味「挑戦」的なモバイルPCだった。

僕がUltimate Mobile PCを見たとき。あの薄さの感動は凄まじい物があった。先代のZシリーズは、配色などのデザインの努力によって、薄く見えるデザインであったが、今回のは正真正銘の薄さを手にした。今までのVAIOZはたしかに軽かった。しかし、ドライブも搭載しているせいか、あまり薄くはない。今回手にした本当の薄さというのは、ソニーの薄さへの「挑戦」以外の何物でもないと思う。

もしかしたら長い間続いたZシリーズのイメージは「挑戦的なモバイル」から「全部入りの軽いモバイル」という風に僕達自身が思ってしまったかもしれない。しかし、全部はいいていれば問題ないでしょう、というアプローチは少なくとも「挑戦」といったニュアンスから離れたものだし、しかも今回はたくさんのモデルの投入によって、全部入りで安心なSAというモデルも出た。
ドライブやGPUが外付けになったのは、妥協として捉えるのではなく、さらなる薄さへの挑戦と考えるべきであろう。
むしろ、ソニーがそう考えたのです。僕がそれを応援しないとでも?いえ、僕は応援していきますとも。