VAIO Z21をライトユースで使ってみると。

だいぶ久しぶりのエントリーです。VAIO Z21についていろいろ思うことがあったのですが、これを書くと「お前、Zシリーズユーザーじゃないだろ!妄想で記事書くのも大概にしろ!」とか言われそうなので、しばらく沈黙を貫いていました。しかし、これで私も晴れて一ユーザーとして、いろいろ文句なり言う事ができると思うと、つい、筆を執りたくなります。

今回購入したのは、
Z21 カーボン柄
CPU i7 2620M(2.3GHz)
メモリ 8GB
PMD DVD
SSD 256GB
フルHD液晶
WImax内蔵 バックライトキーボードあり
カメラ内蔵

といったハッキリいってしまえば売れ筋モデルの選び方。CPU、メモリは交換不可なので、とりあえず最上位。(ここは大きな価格変動ないし)
SSDは126GBと256GBとのアクセススピードに大きな違いがあるというのと、+2万円で256GBにアップグレードできること、実際使用できる領域が100GB以上あるという安心感から、256GBを選択してしまいました。
ほかは予算25万円以下に抑えるために苦渋の決断を迫られた選び方に。指紋センサーや「かななしキーボード」など選びたいことはかなりあったのですが、取り敢えずはずせない、HDカメラ、wimax、バックライトキーボードを搭載することにしました。

外観と重さとか

まず、商品を手にすると、こんなに軽いのか!と思っいました。
ソニーストアに展示されているモデルは、概してPMDが接続されていて、本体だけで持ち上げることが少ないです。また盗難防止用のケーブルが懸かっているので、実際に持ち上げた感触と、店頭で持ち上げる感覚は大きく違います。本物はすごく軽いです。
見た目は黒で、重そうに見えるのに、実際手に取ると軽い。すごく驚くと思います。

次に薄さ。驚異的です。MBAのような先のとがったデザインでないので薄さを強調しているか、という訳ではないのですが、薄い。すごく薄い、と感じます。

とにかくこの薄さ、軽さの中に、ハイスペックが詰め込まれていると思うと(あんまり意味のないことではあるけれども)「性能的に不足はない」という妙な安心感が芽生えます。一見外観とは関係ないのですが、「この薄さ、軽さの中に」「ハイスペックが入っている」ということが気持ちに余裕を与えるのだと思います。

性能についての評価

ソニー系ブログで散々、スコアやベンチマークについて触れられているので、そちらはそちらにお任せするとして、僕は、実際の使用感とかについて記しておきたいと思います。


ブラウジング時(PMDなしで)

まったくレスポンスに不安はありません(当たり前)。ファンも回ることはほとんどなく、回っていても、気づかない程度です。すこぶる快適。しかしながら、13,1インチ液晶にフルHDを搭載しているので、慣れないと小さく感じてしまうかも、と思いました。しかしながら、少し慣れれば、(机にVAIOを置いてブラウジングとかすると)あまり小ささは気にならなくなります。
または、OS設定でのDPIを標準の125%で使うとか、ブラウザの拡大機能を使えばさらに快適に見ることができます。

今実際にZ21でブログを書いています。
足を組んで足の上で作業するときにDPI100%でブラウザでの拡大なしで文章を書いていると相当目が疲れますので、僕はブラウザの拡大機能を使っています。文字が大きくなって編集しやすいです。

ブラウザの拡大機能は、トラックパット上で、スマートフォンで言うところのピンチアウトすればすぐ拡大でき、日常でも多用することができるます。個人的にはDPIを上げなくても、拡大作業を行えばいいように感じます。


ビデオチャット時(PMDなしで)

USTを見ながら、カメラを起動して、ビデオチャットに参加しました。
この時はさすがにファンが回り始めました。VAIO Lでもかなりファンが回っていたので覚悟をしていたのですが、VAIO Zでなり始めると、L以上にZに申し訳なく思えてきます。

ちょっとこれは意外でした。通常電圧を謳うZが、USTとビデオチャットでファンが結構回るというのは、え?と思ってしまいました。もちろん冷静に考えれば通常電圧のものを使っているので、廃熱もすごいことになることはわかっているのですが、「これぐらいなら大したことではないだろう」と思っている使用範疇でファンががんがん回るのに違和感を感じてしまうのだと思います。

しかし、ご安心ください。VAIO Z21ではVAIOの設定から放熱に関しての設定があります。
通常時には「バランス」に設定されています。これを「静かさ優先」に設定しましょう。すると劇的に音は小さくなります。
「放熱優先」という設定項目もあるので、「静かさ優先」という設定項目はひょっとしたら「放熱を犠牲にして、中に熱が溜まり機器に悪影響を及ぼすのでは?」と思ってしまいそうですが、説明によると、「CPUの駆動を制限して」ファンの回転抑制を図るようです。

気になる速度低下ですが、とりあえずUST見ながらボイスチャットを行うという範疇においてはまったく問題なしでした。実際どの程度使った瞬間にこの放熱設定で限界が来るのかはまだわかりませんが、動画変換などを行う瞬間でなければ問題ないのではないかと思っています。

付加しますと、この放熱設定はVAIOキーに割り当てることができます。すぐに放熱設定を切り替えることができ、いつもは静かさ優先、必要なときには設定を変える、という使い方もできます。個人的にはこの設定項目のおかげでVAIO Zを普段使いしても問題ないように感じました。

また気づいたことがあれば次のレポートで行いたいと思います。
現時点での感想としては、「ブラウザやSNS、USTを見る範囲において、Zの性能を使い切ることはない。むしろオーバースペック」と感じました。
しかしながら、この薄さ軽さによって、たとえオーバースペックであっても、毎日持ち歩くに耐えうる機体になっていると思います。「いざという時」にCPUが使える!という安心感がありながらも、「毎日持ち運んでもいいと思える、軽さ薄さ」を手にしたZは、多くの活躍シーンが見込めると思います。「いざという時」がいつくるのかわかりませんが、お金があるならばZをお勧めします。このPCを買って困ることは何一つないからです。



以下追記事項(9/11)

PMDなし
電力設定「バランス」
排熱設定「静かさ優先」
バッテリー駆動
カメラ使用(プライバシーモード)
Bluetoothヘッドセット使用環境下で、G+でのビデオチャットを9人と行ったとき、CPU使用率20〜30%、ファンの回転は殆どありませんでした。極めて快適に使うことができました。