HMZ-T1を見てきた(レビュー)

巷で話題沸騰のソニーが送り出すヘッドマウントディスプレイ(以下HMD) HMZ-T1が発表になりました。ソニーストア名古屋で一回視聴することができたので、その感想を記しておきたいと思います。(何回も見て感想が増えるたびに、コメントをつけていきたいと思います。何回も覗きに来てね!)

今回は単純なメモ程度の記事になると思いますので、そんなに気負わずご覧下さい。


HMZ-T1が見れる場所


HMZ-T1は11月11日発売予定なのですが、お近くのソニーストア(銀座、名古屋、大阪)で9/10〜先行展示が行われています。実際に発売されるものと展示機は違う可能性がありますが、ほぼ展示してあるそれにおんなじモノが発売されると思われます。銀座では大変人気のようで初日は7時間待ち(整理券を配ったらしいので、ずっと並ぶ必要はなさそうですが)だそうです。大変人気で、見るのも困難と思われます。一方私の地元名古屋では、初日は1時間以上の待ちが出たようです。僕は9/11に並びました。その時は、前に並んでいる人は2人、見ている人が2人という状態で並びました。映像ソースは、GT5をHMDをつけて試遊するか、映画「スパイダーマン」を見ることができるとのこと。僕はゲームでの使用を考えていたのでGT5の試遊をさせて頂きました。GT5のほうが人気が高いようでスパイダーマンよりは長く待つ必要がありました。待っている間、係の人と熱中してHMDについて話すことができたので、そんなに長く待ったという感じはしませんでした。


装着感


多くのレビューで「HMDがちょうど合う所を探すのがちょっと大変」と書かれていましたので、覚悟して行きました。実際体験してもらうのが一番早いと思うのですが、確かにちょっと時間がかかります。レンズがどこぐらいまで来るかを設定し、ちょうどよく一枚の映像に見える場所に左右にレンズを動かす必要があります。


メガネをつけたまま装着すると
これらのことは想定の範囲内でしたが、個人的には「メガネを装着したままでのHMDの装着」に違和感を感じました。
一応一般的なメガネのレンズよりは大きくHMDが作ってあるので、メガネをかけたままHMDを装着することができます。しかし、鼻の部分のところまでは設計されていないようで、メガネをつけたままHMDを装着すると、フレームにHMDが当たって、鼻緒が痛いという事になります。3Dテレビについてくる3Dグラスとは少々勝手が違います。

追記:きちんとセットすれば鼻緒にあまり力がかかることなく、映像を楽しむことができるそうです。僕も出来ました!!

HMZ-T1にはソニーが出しているαやNEXのEVFにあるような、視度調整がありません。よって見えるか見えないかはその人の視力によります。次見に行くときは、果たして僕の視力(両目0.1という標準的な視力!)で裸眼でHMDを楽しむことができるかどうか確認してきます。

追記:僕の視力では裸眼では映像はぼやけました。

重さはあまり感じませんでした。立って視聴すると重さを感じる、という声も聞きましたが、ソファーに座って、ゆったりしてみれば、そこまで重くもないし、違和感もありません。


映像の感じ


映像は本当に素晴らしいです。
大きさについて、僕はメガネをかけた状態で見たので、裸眼と比べて像が小さく見えましたが、結構な大きさがありました。きっと裸眼で見ればもっと大きく見れるはずだと思います。
また、有機ELディスプレイなので、すごくコントラスト感が強いです。LED液晶テレビとはまた違う映像感が楽しめると思います。また3Dグラスにありがちな全体が暗くなるということは全くありません。有機ELの明るさ、コントラスト感と相まって、とても明るい3D体験をすることができます。

またクロストークが存在しないので、目がつかれることがありません。3Dにありがちな、慣れるまで時間がかかる、なんか違和感を感じる、ということがなく、とても自然な感じで3D映像を楽しむことができます。

解像感は720Pであることや、映像部が目に近いこともあって、若干ではありますが、セルが見える感じを受けました。と言っても上記であげたメリットを考えれば、全体的には+の評価だと思います。

結論:鮮やかで違和感のない3Dが楽しめる。



音については、レビューで言われていた「スカスカ感がある」というネガティブの情報を知って言っていたので、ある程度覚悟していましたが、端的に言えばそこまで悪くない、という印象です。
ヘッドホンのドライバ部分の形状は、飛行機で使うようなヘッドホン(例 こんな感じ)なので、密閉型のモデルに比べて確かに迫力はありません。またゲームだけではサラウンドを実感できたか、と言われるとそうではありません。(たぶんゲームモードがタイムアタックだったのがいけない)
しかしながら、「これショボイ」という気持ちになることはなく、大変満足という程ではないものの、「使ってられるか!」という感じではありません。いわゆる普通です。ドライバ部分は可動式だったと思うので、またうまい具合に合わせることで、更に良い環境で楽しむことができるかもしれません。
またヘッドユニットが可動式なので、最悪別のヘッドホンをHMZ-T1の上からかけることも可能だと思います。HMZ-T1HDMIスルー機能を搭載しているので、別のサラウンドヘッドホンに音を出力することも可能だと思います。ともあれ、このあたりのことももう一度体験して、また店員に聞いてみる必要があるかと思いますので、聞いてきたいと思います。


結論:音は普通だ。


としても価格6万円でこれほど楽しめるものもないかと思います。今まで体験したことのない3D体験が味わえることは間違いなく、ブラビアや3Dプロジェクターとは別の、新しい種類の映像体験の方法として、非常に有望であることは間違い無いと思います。