XperiaZと過ごす1日。(大学生版)

突然ですが僕大学生なんですよ。知ってました??
前回の記事は、単にカタログに書いてあることを書いただけで中身nothingなので、ちゃんと書き直そうと思いまして。
大学生の1日を通していかにXperiaZが日々の生活をグレードアップするかご紹介したいと思いますよ。

朝、起床
XperiaZに仕掛けたアラーム起動。気持ちよく目覚める。
Xperiaシリーズに搭載されているスマートコネクトというアプリによって、自動的にお気に入りの音楽が流れ始める。

(僕はJazzradio.comを起動させて、jazz聞きながら朝の支度。)

出発前

Facebookとか、twitterを確認して大学の友達が深夜に何呟いていたかチェック。大学までにチェックを済ませると話題を振れる。重要。
Xperiaにインストールされているsocialifeというアプリを使えばFacebooktwitterも一元的に流しみできる。便利。

通学
朝の通学中に見る番組を転送。nasneは自動おでかけ転送できない。たまに傷。(ブルーレイレコーダーなら可能らしい)
僕はNHK Eテレで放送中の「スーパープレゼンテーション」と、「ニュースで英会話」「100de名著」を転送。
英会話と一般教養を身につける、有意義な通学と言う時間の使い方。素敵。

授業
つまらない授業。でもXperiaZならさっき転送しておいたお出かけ転送したビデオが見れちゃう。しかも大画面で。 となりでパズドラをiPhoneでやっている大学生と差をつけよう。
グループワーキング授業。来週までにプレゼンの用意を。グループの人と連絡先交換。XperiaZなら時代遅れのガラケー持っているひとだって赤外線で簡単に連絡先交換できる。相手の持っている携帯に左右されない懐の広さはできる男の証し。

サークル活動
授業が終わったらサークル活動。新しく入ってきた1年の女の子と連絡先交換。相手もたまたまXperiaZだった。(実話)いま売れに売れているXperiaZを持っていれば、おんなじスマホってことで色々教えあえるかも。相手が持っていなくたってXperiaZの薄くてカッコいいデザインを見れば、話題の種になる。できる男はスマホから美しい。





以上の例を見てもらえればわかるが、XperiaZはいま最強の大学生スマホだ。大学生でXperiaZとarrowsを迷っている君はもちろん、iPhoneにしちゃおっかなー的ミーハーな君もXperiaZを選ぶとよいぞ!!

XperiaZ買ってみました!(レビュー)

超お久しぶりです。
XpeiraZ買ってみました。(題名の通り)
結論からすると超いいんですよ、この端末。ドコモイチオシ端末ともあって、これは今までのXperiaにはない使用感でした!XpeiraZの魅力、少しでもいいので伝わってほしいと思い、ここに記すのであります。

5インチ、フルHD液晶

XperiaZの最大の特徴といえば、Xperia史上初の5インチ、フルHD液晶搭載のモデルであること。単に情報量が増えるだけでなく、とっても画面が綺麗に。動画とか見ても5インチで再生されるのは圧巻。タブレットまでには及ばないまでも、なかなかの迫力で動画も楽しめる。すごい!

誰が見ても美しいデザイン

Xpeiraといえば、なんといっても他のAndroid端末よりデザインが秀でいるということ。
しかし、このXperiaZはそんなXperiaシリーズの中でもかなりデザインが良い部類に入ると思います。
個人的に好きなのは後ろのデザイン。ガラスの一枚板野江に、Xperiaロゴが鎮座し、この端末のマテリアル感、そして高級感を演出していると思います。この端末を手にしている人は、かっこいいものを知っている、美しいものが分かる人、と思ってもらえること請け合いなし。お勧めです。

こんなに美しいのに、ガラパゴス機能もばっちり。
Xperia arcのXpeiraNXもグローバルモデルをドコモから発売する時は日本独自機能を搭載しないことが多かったのですが、今回のXperiaZは赤外線、felica、ワンセグといった日本独自機能をフル装備。すばらしいですね。時々まだガラケー所持の方がいて、そういう方と連絡先を交換する際、困ってしまうことがあるのですが、XperiaZなら赤外線が使えるので心配いりません。メイン端末として安心してお使いいただけます。

外でもお風呂でも。どこでもテレビ番組を。
テレビの時代は終わった!という方もいますが、僕は依然としてテレビ番組大好きです。XpeiraZなら防水端末ですので、お風呂の中でもテレビ番組が。おでかけ転送すればスタバでもテレビ番組が見れます。能年玲奈ちゃん可愛いなぁ。

とにかくXpeiraZは買うべき。今機種変する時期だったら、絶対XpeiraZ。間違いない。うん、絶対。

HMZ-T1を見てきた(レビュー)

巷で話題沸騰のソニーが送り出すヘッドマウントディスプレイ(以下HMD) HMZ-T1が発表になりました。ソニーストア名古屋で一回視聴することができたので、その感想を記しておきたいと思います。(何回も見て感想が増えるたびに、コメントをつけていきたいと思います。何回も覗きに来てね!)

今回は単純なメモ程度の記事になると思いますので、そんなに気負わずご覧下さい。


HMZ-T1が見れる場所


HMZ-T1は11月11日発売予定なのですが、お近くのソニーストア(銀座、名古屋、大阪)で9/10〜先行展示が行われています。実際に発売されるものと展示機は違う可能性がありますが、ほぼ展示してあるそれにおんなじモノが発売されると思われます。銀座では大変人気のようで初日は7時間待ち(整理券を配ったらしいので、ずっと並ぶ必要はなさそうですが)だそうです。大変人気で、見るのも困難と思われます。一方私の地元名古屋では、初日は1時間以上の待ちが出たようです。僕は9/11に並びました。その時は、前に並んでいる人は2人、見ている人が2人という状態で並びました。映像ソースは、GT5をHMDをつけて試遊するか、映画「スパイダーマン」を見ることができるとのこと。僕はゲームでの使用を考えていたのでGT5の試遊をさせて頂きました。GT5のほうが人気が高いようでスパイダーマンよりは長く待つ必要がありました。待っている間、係の人と熱中してHMDについて話すことができたので、そんなに長く待ったという感じはしませんでした。


装着感


多くのレビューで「HMDがちょうど合う所を探すのがちょっと大変」と書かれていましたので、覚悟して行きました。実際体験してもらうのが一番早いと思うのですが、確かにちょっと時間がかかります。レンズがどこぐらいまで来るかを設定し、ちょうどよく一枚の映像に見える場所に左右にレンズを動かす必要があります。


メガネをつけたまま装着すると
これらのことは想定の範囲内でしたが、個人的には「メガネを装着したままでのHMDの装着」に違和感を感じました。
一応一般的なメガネのレンズよりは大きくHMDが作ってあるので、メガネをかけたままHMDを装着することができます。しかし、鼻の部分のところまでは設計されていないようで、メガネをつけたままHMDを装着すると、フレームにHMDが当たって、鼻緒が痛いという事になります。3Dテレビについてくる3Dグラスとは少々勝手が違います。

追記:きちんとセットすれば鼻緒にあまり力がかかることなく、映像を楽しむことができるそうです。僕も出来ました!!

HMZ-T1にはソニーが出しているαやNEXのEVFにあるような、視度調整がありません。よって見えるか見えないかはその人の視力によります。次見に行くときは、果たして僕の視力(両目0.1という標準的な視力!)で裸眼でHMDを楽しむことができるかどうか確認してきます。

追記:僕の視力では裸眼では映像はぼやけました。

重さはあまり感じませんでした。立って視聴すると重さを感じる、という声も聞きましたが、ソファーに座って、ゆったりしてみれば、そこまで重くもないし、違和感もありません。


映像の感じ


映像は本当に素晴らしいです。
大きさについて、僕はメガネをかけた状態で見たので、裸眼と比べて像が小さく見えましたが、結構な大きさがありました。きっと裸眼で見ればもっと大きく見れるはずだと思います。
また、有機ELディスプレイなので、すごくコントラスト感が強いです。LED液晶テレビとはまた違う映像感が楽しめると思います。また3Dグラスにありがちな全体が暗くなるということは全くありません。有機ELの明るさ、コントラスト感と相まって、とても明るい3D体験をすることができます。

またクロストークが存在しないので、目がつかれることがありません。3Dにありがちな、慣れるまで時間がかかる、なんか違和感を感じる、ということがなく、とても自然な感じで3D映像を楽しむことができます。

解像感は720Pであることや、映像部が目に近いこともあって、若干ではありますが、セルが見える感じを受けました。と言っても上記であげたメリットを考えれば、全体的には+の評価だと思います。

結論:鮮やかで違和感のない3Dが楽しめる。



音については、レビューで言われていた「スカスカ感がある」というネガティブの情報を知って言っていたので、ある程度覚悟していましたが、端的に言えばそこまで悪くない、という印象です。
ヘッドホンのドライバ部分の形状は、飛行機で使うようなヘッドホン(例 こんな感じ)なので、密閉型のモデルに比べて確かに迫力はありません。またゲームだけではサラウンドを実感できたか、と言われるとそうではありません。(たぶんゲームモードがタイムアタックだったのがいけない)
しかしながら、「これショボイ」という気持ちになることはなく、大変満足という程ではないものの、「使ってられるか!」という感じではありません。いわゆる普通です。ドライバ部分は可動式だったと思うので、またうまい具合に合わせることで、更に良い環境で楽しむことができるかもしれません。
またヘッドユニットが可動式なので、最悪別のヘッドホンをHMZ-T1の上からかけることも可能だと思います。HMZ-T1HDMIスルー機能を搭載しているので、別のサラウンドヘッドホンに音を出力することも可能だと思います。ともあれ、このあたりのことももう一度体験して、また店員に聞いてみる必要があるかと思いますので、聞いてきたいと思います。


結論:音は普通だ。


としても価格6万円でこれほど楽しめるものもないかと思います。今まで体験したことのない3D体験が味わえることは間違いなく、ブラビアや3Dプロジェクターとは別の、新しい種類の映像体験の方法として、非常に有望であることは間違い無いと思います。

Sony Tabletとソニーネットワークについて。

以前より発表されていたSony Tabletがついに日本での発売が決定しました!
以前S1,S2と言われていた端末はそれぞれSシリーズ、Pシリーズと名前が変わり、ストレージサイズや、3G接続があるかないかなど、いよいよ確定した情報が出てきています。
また、ソニーストアに展示が開始され、多少触れてきましたので、その感覚と、それを交えての新しいタブレットに対する感想を述べたいと思います。
今回は毒気が多いので、純粋なるソニー信奉者の方には辛い内容が含まれております、ご注意ください。

※発表直後の私の感想はこちら

ホームユースのS、アウトユースのP

ソニーは今回タブレット端末を2モデル投入しました。赤外線を搭載し、家のAV製品のリモコン替わりに使えたりする、大型液晶を搭載しているSシリーズと、交換バッテリーを搭載可能で、折りたたむことができ、軽量なボディーで簡単に持ち運べるPシリーズの二種類です。
当初CESの発表時においては、形状の違いだけかと思われた2モデルの違いは、家の中で使うことと、外出先で使うという、明確な利用意図の違いに基づきその特徴を帯びています。僕はこの違いを全面に出してきた戦略をとても好意的に受け止めています。

というのもSシリーズを含めた9型前後のタブレット端末は、いい意味でも悪い意味でもモバイルPCとのサイズ差はあまりありません。普通のPCと比べて起動が早い(というか常時起動状態である)のですぐに調べ物がし易い、という宣伝文句も、昨今の高速起動を謳うMBAやVAIO ZというPCが登場するようになったあとでは、直接的な魅力になりうるかどうかはかなり疑問があります。
逆に家庭内で、クレードルにおいてあるタブレットであるSを軽く手にとって、自由な姿勢で(例えばソファーに横になりながら)ブラウジングを楽しむという利用も見えてくるでしょう。
また同時販売アクセサリーにクレードルなどを追加し、フォトフレームのように飾っておけるという提案もなかなか素晴らしいと思います。棚にしまってあったり、かばんの中に入っているタブレット端末を取り出し、あえてブラウジングをするというのは、あまり起きそうなことではないですが、フォトフレームのように飾ってあるタブレットを手にとってブラウジングを開始するということは十分に考えられるでしょう。
そういった意味でSをある程度家庭内での使用を念頭にモデル展開をしたことについては非常に評価が置けます。

Pシリーズもモバイルでの運用がメインとなっています。300g程度という軽さに加え、折りたたみ式であることで、コンパクトに持ち運ぶことが出来ます。また、液晶面が内側に収まるので、液晶自体に傷が入ることを過度に心配する必要がなくなり、まさに外出用という感じがします。更に上記で述べたように、交換バッテリー式であり、電源が足りなくることを想定し、ACアダプターを持ち運ぶということを防いでくれています。
また折りたたみタイプであるので、自由に見やすい角度に調整でき、キーボードを打ちながら全面にあるディスプレイを見ることができるので、ノートPCのように文字が入力できます。加えて、スクロールなども下画面で行えば、見る画面が手で隠れることなくブラウジングを楽しむことができるといった、Pシリーズならではのメリットもあります。携帯電話の大きさを一回り大きくしたというだけで、開けば大画面になるということは、持ち運びに便利であり、加えてスマートフォンとの違いを鮮明に出すことができ、非常に魅力的な一台になっていると思います。

PシリーズのWifiモデル不在について


しかしながらPシリーズに関しては苦言を呈せざる負えない状況があります。
ひとつはWifiオンリーモデルが出なかったことです。ソニーとしては外出先での利用がメインとなるので、3G回線は必須であろう、という考えに基づいたのかもしれませんが、昨今では広くポータブルwifi機器を持ち歩く習慣が(少なくともアーリーアダプターの中では)認知されつつあり、外で通信すること、イコール3G回線という図式はもはや時代遅れとなっています。もちろん3Gモデルを出すことにはなんの異論もありませんが、「3G契約がなくてもいいのなら、モノの試しで買ってみよう」というユーザーも取り残していると思います。wifiオンリーモデルが存在しないので、ドコモショップでの購入がメインになる(一応はソニーストアでも購入はでき、ここでは契約が必要ないため、実質回線契約なしということは可能。)のは、タブレット端末で業界2位を目指すというソニーにしては、あまり得策ではないかと思います。
このwifiモデルが存在しないことは、ソニーの利用者のモバイル環境を本気で想定していないのではないか、という疑問が生まれます。今秋に発表されたり、発売されるものにはPSvitaやReaderのWifiモデル、Music Unlimitatedに対応したAndroid walkmanやNWZ-A860といったWifi接続を前提とした機器が多くあります。ソニーとしてはこれらの商品の殆どを購入してもらい、ソニーサービスを受けてもらって、ソニーワールドを体験してもらおう、という考えがあるにもかかわらず、実際にそれを実行しようとすると(機器の代金を除いて考えても)毎月の通信料、しかも外出時における通信料の合計は大変なことになることは間違いありません。
重ねて言いますが、ソニーストアでは回線契約を必須としていないため、ソニーストアで購入すれば実質wifiモデルを入手することはできます。しかし、ソニーストア以外ではドコモによる販売が中心となるので、回線契約をしない買い方は非常にまれな存在になり、個人が負担する回線代の総額はやはり負担が大きくなるでしょう。更にWifiモデルが存在しないことは、Pシリーズの単価を押し上げていることには間違いなく、多くの人に手にとってもらい、ソニーネットワークを使っておもらおう、という考えに一致しているのかどうかは極めて疑問だと思います。
私からの提案といたしましては、ぜひともWifiオンリーモデルを発売し、ドコモ以外からでも購入できるようにすべきである、と言わせていただきたいお思います。

再三変わるソニーのネットワークサービスの名前

ソニータブレットはAndroidタブレットの中で、極めて一般的なスペックであり、スペックで他社製品と差別化できるとは到底思いません。まだPシリーズはあまり他では見かけない形状で差別化が図られているとはいえ、極めて凡庸なスペックはソニー製品が業界二位になれる素質があるとは思えません。しかし、ソニー製品にしかできないことがあって、それが、ソニーネットワークサービスの利便性であります。このような発想は超天才的なものではなく、ごくありふれた考え方です。したがってソニータブレットが成功するかは、ネットワークサービスの利便性、すなわちストア体型の簡潔さと、コンテンツの充実が重要な課題です。そのような背景に基づき、ソニーのネットワークサービスの名前に変更がありました。

それは、Qriocityの名前が変更になりSony Entertaiment Network(SEN)になったことです。これはソニータブレット販売に合わせて、従来展開されてきたQriocityと、ゲーム配信などを行って来たPlaystation networkが統合されてできたものです。なるほど、これはとても聞こえのいい統合で、ユーザーは一つのサービスで、様々な種類のエンターテイメントを受けることができます。ソニー製品は数多く存在し、これらがひとつのネットワークに接続されることで、その時の場所、利用目的に応じて、様々なデバイスを切り替えて使用する。これが現在ソニーが推し進めるソニー型のクラウドの中心的考え方で、あらゆるところでソニー製品を使ってもらい、またその魅力をコンテンツによって高めていく。大いに結構なことだと思います。
しかし、私は以前にも同じようなことを書きました。そうソニータブレット発表の直後です。
CES2011でソニータブレットを発表し、同時に音楽配信サービスであるMusic Unlimitedや、Video On demand powerted by Qriocityなども発表し、ソニーのクラウドサービスをどんと打ち出したものでした。これからのソニーのクラウドはQriocityとPSNがメインになって、これでソニーのネットワーク部門がわかり易くなる、と当時は思いました。にもかかわらず半年程度でQriocityはPSNと統合され、いつの間にかSENという名前に変わってしまいました。

今回の統合は、「ユーザーが同一IDで楽しめるから、利便性が向上した」というわけでもなく(なぜならQriocityのIDはPSNIDが使えたから)「QuriocityとPSNはユーザー情報漏えいによって良いイメージがないから看板を立て替えたのだ」とか言われている始末であり、あまり戦略的に行われた名称変更というイメージが有りません。
そもそも、映像配信サービスはPSNでも行われていました。それに加えて、Qriocityが登場したときは「ソニーがクラウドに対して積極的に行って行きます」というアピールが殆どで、Music Unlimitedの投入と動画配信のクラウド化以外は、大きなサービスの追加はありませんでした。
確かにクラウドという考え方そのものが比較的新しいものであって、PSNが登場した当時と時代的ギャップがあったとは言えます。しかし、サービスの変容に従って、短期間での名称変更を行ったり、配信体型をコロコロ変えるソニーには、ネットワークに対して本腰を入れ、着実なる進展を遂げようとしている、というイメージがありません。その場当たりで名前を変更しているのはあまり良い影響を及ぼすとは言えないと思います。

一概には比較で行きませんが、Appleは少なくとも取り扱うネットワークサービスはiTunes Storeに統合されていて、非常にシンプルな印象を与えています。もちろんソニーはAppleと比べて、取り扱うサービスが多いのも事実ですが、ひとつの窓口で全てが対応できるようにインフラ整備を進めていき必要があると考えます。
PSNとQriocityという名前を捨て、運営会社の名前を直々にネットワークの名前に据え置いたソニーの決断は、確かにシンプルなストア体制を演出するものを目指したものかもしれません。しかしながら現状では看板の付け替えの部分が目立ち、未だソニー内部にネットワークに対しての混乱があるように写ってしまっています。今回の名称変更と統合の混乱を早期に収束させ、未だに統合もされず、独自のストア体型を作り上げている、Rederstrore、Moraといったサービスも早急にSENに統合する必要があります。究極のことを言えば、ユーザーがソニーに対して持つIDは一つで十分です。そのばその場で作ってきたソニーのオンラインサービスをいち早く統合し、シンプルで、魅力的なストアの体制をいち早く作り上げる必要があるのです。
多くのソニーのネットワークサービスにつながるソニータブレットの登場は、このような散らばったソニーのストアの状況を統合するには良い契機です。ソニーにはいち早くソニーのネットワークサービスを統合することを目指していただきたいと、切に願っています。

コンテンツの充実を


もちろんソニータブレットの普及にはわかりやすいストア体型を創り上げることはもちろんですが、肝心のコンテンツの充実が図られなければなりません。Video Unlimitedで、ユーザーが納得できる価格で、多くの人が楽しめるコンテンツラインナップが作ることができるか。日本で一年程度前から始まったReaderStoreの品揃えをもっと豊かにすることができるか、PSSPlaystation Suite)に多くのコンテンツを用意することができるか、多くの課題が山積しています。
ReaderStoreにおいては未だに品揃えが悪い、価格が悪い、と様々な声が聞こえていますし、PSS一号機として華麗に登場したXperia playも某氏のところでは完全なる置き時計になっていて、決して充実のコンテンツが揃っているとは言えません。確かにXperia Playは日本市場での投入が噂されていますが、日本市場に来たからと言って、いきなりコンテンツが増えるというのは非常に疑問が残ると思います。
このような状況において、「Playstationの名作ゲームが遊べます」とか「電子書籍も楽しめます」と高らかに謳っても、遊ぶコンテンツ、読むコンテンツが存在しないという状況が依然としてあるのです。少なくともタブレットの投入に合わせてXperiaPlayを投入することはPSSの活性化につながると思います。いかなる手段を講じてでも、PSSやRederStoreのコンテンツ充実を行わねばならず、それがソニータブレットの、加えて今後出てくるであろう、クラウド指向のソニー製品全般の成功を占うこととなります。
逆にコンテンツを充実することが出来れば、ソニー製品のアドバンテージを作ることができます。結局ソニー全社がコンテンツの充実にどれだけ本腰を上げることができるか、それがソニー全体の運命を握っているのであって、ここが大きなソニーにおける転換期であることは間違いないでしょう。

もし、ソニー自身がハード勝負ではなく、ソフト勝負で勝負することが「ソニーらしくない」と思うのであるならば、今後一切ソニーは業界のリーダーカンパニーになることはできないだろうし、凋落の一歩をたどることとなるでしょう。黒歴史を永遠と創り上げてきた今までの手法のままでは、現在の状況を生き残れるはずもありません。加えて言えばソニーは昔より、「ハードとソフトは車輪の両輪」という考えがあり、これがソニーを飛躍させてきました。ソニーは他社にない、音楽部門も、映画部門も、そしてゲーム部門も持ちあわせているという財産を有しています。これらのコンテンツをユーザーに一番届けられるのはソニーしかいません。これらの財産をどのように活用していくか、そのためのインフラ設備をどう創り上げていくか、そしてコンテンツをいかに充実させられるか。この問題にソニーがどれだけ本気で取り組めるのか。
それらがソニータブレットの成功にかかっているし、ソニータブレットの成功なくして、ソニー発展はありえない、僕はそう思いました。

VAIO Z21をライトユースで使ってみると。

だいぶ久しぶりのエントリーです。VAIO Z21についていろいろ思うことがあったのですが、これを書くと「お前、Zシリーズユーザーじゃないだろ!妄想で記事書くのも大概にしろ!」とか言われそうなので、しばらく沈黙を貫いていました。しかし、これで私も晴れて一ユーザーとして、いろいろ文句なり言う事ができると思うと、つい、筆を執りたくなります。

今回購入したのは、
Z21 カーボン柄
CPU i7 2620M(2.3GHz)
メモリ 8GB
PMD DVD
SSD 256GB
フルHD液晶
WImax内蔵 バックライトキーボードあり
カメラ内蔵

といったハッキリいってしまえば売れ筋モデルの選び方。CPU、メモリは交換不可なので、とりあえず最上位。(ここは大きな価格変動ないし)
SSDは126GBと256GBとのアクセススピードに大きな違いがあるというのと、+2万円で256GBにアップグレードできること、実際使用できる領域が100GB以上あるという安心感から、256GBを選択してしまいました。
ほかは予算25万円以下に抑えるために苦渋の決断を迫られた選び方に。指紋センサーや「かななしキーボード」など選びたいことはかなりあったのですが、取り敢えずはずせない、HDカメラ、wimax、バックライトキーボードを搭載することにしました。

外観と重さとか

まず、商品を手にすると、こんなに軽いのか!と思っいました。
ソニーストアに展示されているモデルは、概してPMDが接続されていて、本体だけで持ち上げることが少ないです。また盗難防止用のケーブルが懸かっているので、実際に持ち上げた感触と、店頭で持ち上げる感覚は大きく違います。本物はすごく軽いです。
見た目は黒で、重そうに見えるのに、実際手に取ると軽い。すごく驚くと思います。

次に薄さ。驚異的です。MBAのような先のとがったデザインでないので薄さを強調しているか、という訳ではないのですが、薄い。すごく薄い、と感じます。

とにかくこの薄さ、軽さの中に、ハイスペックが詰め込まれていると思うと(あんまり意味のないことではあるけれども)「性能的に不足はない」という妙な安心感が芽生えます。一見外観とは関係ないのですが、「この薄さ、軽さの中に」「ハイスペックが入っている」ということが気持ちに余裕を与えるのだと思います。

性能についての評価

ソニー系ブログで散々、スコアやベンチマークについて触れられているので、そちらはそちらにお任せするとして、僕は、実際の使用感とかについて記しておきたいと思います。


ブラウジング時(PMDなしで)

まったくレスポンスに不安はありません(当たり前)。ファンも回ることはほとんどなく、回っていても、気づかない程度です。すこぶる快適。しかしながら、13,1インチ液晶にフルHDを搭載しているので、慣れないと小さく感じてしまうかも、と思いました。しかしながら、少し慣れれば、(机にVAIOを置いてブラウジングとかすると)あまり小ささは気にならなくなります。
または、OS設定でのDPIを標準の125%で使うとか、ブラウザの拡大機能を使えばさらに快適に見ることができます。

今実際にZ21でブログを書いています。
足を組んで足の上で作業するときにDPI100%でブラウザでの拡大なしで文章を書いていると相当目が疲れますので、僕はブラウザの拡大機能を使っています。文字が大きくなって編集しやすいです。

ブラウザの拡大機能は、トラックパット上で、スマートフォンで言うところのピンチアウトすればすぐ拡大でき、日常でも多用することができるます。個人的にはDPIを上げなくても、拡大作業を行えばいいように感じます。


ビデオチャット時(PMDなしで)

USTを見ながら、カメラを起動して、ビデオチャットに参加しました。
この時はさすがにファンが回り始めました。VAIO Lでもかなりファンが回っていたので覚悟をしていたのですが、VAIO Zでなり始めると、L以上にZに申し訳なく思えてきます。

ちょっとこれは意外でした。通常電圧を謳うZが、USTとビデオチャットでファンが結構回るというのは、え?と思ってしまいました。もちろん冷静に考えれば通常電圧のものを使っているので、廃熱もすごいことになることはわかっているのですが、「これぐらいなら大したことではないだろう」と思っている使用範疇でファンががんがん回るのに違和感を感じてしまうのだと思います。

しかし、ご安心ください。VAIO Z21ではVAIOの設定から放熱に関しての設定があります。
通常時には「バランス」に設定されています。これを「静かさ優先」に設定しましょう。すると劇的に音は小さくなります。
「放熱優先」という設定項目もあるので、「静かさ優先」という設定項目はひょっとしたら「放熱を犠牲にして、中に熱が溜まり機器に悪影響を及ぼすのでは?」と思ってしまいそうですが、説明によると、「CPUの駆動を制限して」ファンの回転抑制を図るようです。

気になる速度低下ですが、とりあえずUST見ながらボイスチャットを行うという範疇においてはまったく問題なしでした。実際どの程度使った瞬間にこの放熱設定で限界が来るのかはまだわかりませんが、動画変換などを行う瞬間でなければ問題ないのではないかと思っています。

付加しますと、この放熱設定はVAIOキーに割り当てることができます。すぐに放熱設定を切り替えることができ、いつもは静かさ優先、必要なときには設定を変える、という使い方もできます。個人的にはこの設定項目のおかげでVAIO Zを普段使いしても問題ないように感じました。

また気づいたことがあれば次のレポートで行いたいと思います。
現時点での感想としては、「ブラウザやSNS、USTを見る範囲において、Zの性能を使い切ることはない。むしろオーバースペック」と感じました。
しかしながら、この薄さ軽さによって、たとえオーバースペックであっても、毎日持ち歩くに耐えうる機体になっていると思います。「いざという時」にCPUが使える!という安心感がありながらも、「毎日持ち運んでもいいと思える、軽さ薄さ」を手にしたZは、多くの活躍シーンが見込めると思います。「いざという時」がいつくるのかわかりませんが、お金があるならばZをお勧めします。このPCを買って困ることは何一つないからです。



以下追記事項(9/11)

PMDなし
電力設定「バランス」
排熱設定「静かさ優先」
バッテリー駆動
カメラ使用(プライバシーモード)
Bluetoothヘッドセット使用環境下で、G+でのビデオチャットを9人と行ったとき、CPU使用率20〜30%、ファンの回転は殆どありませんでした。極めて快適に使うことができました。

Vaio Z21シリーズデビュー

ついにこの日が来ましたね。ソニーヨーロッパでZシリーズの後継機種(以下「VAIO Z21」)が発表となり、ちょうど一週間後に日本でもZ21が発表になりました。
それに伴い実機がソニーストアに展示され、僕も実機を見ることができたのでその感想を記しておきたいと思います。

まず、なんといってもその薄さです。数字にしますと16.55mmのボディであって、フルフラットボディなので、「最薄部」16.55mmなんていう生やさしいものではなく、本当に薄いマシーンでした。ソニーストア名古屋では、店員さんにお願いすると、PCのセキュリティーを外して下さり、試しにかばんの中に入れるてみることができるようでした。実際にやっていらっしゃる方がいて、とても持ち運びがしやすそうでした。

またなんと言っても超軽量で、1.15kgのボディとなっています。ちなみに比較として1.15kgといえば、 VAIO Tシリーズの最終モデル(TT)が1.14kgであったこと、11インチのMac book airが1.06kg 、(13インチMac book airは1.32kg)であることから、ほぼ11型のUMPCの重量で、13.1型の通常電圧CPU搭載の超高性能PCを実現したという恐ろしい機種であることがわかります。

この薄さ、軽さ実現のためにドライブとGPUを外付けに回したわけですが、外付けになった理由もいくらか公開されてきました。
こちらの記事によれば、CPUの進化と内蔵グラフィックスの進化によって、従来機種の外部GPUと描画性能に違いがなくなってきた、とあります。すなわち外付けの外部GPUを取り付けなくても、一台前のZシリーズ(Z1)と同等の描画性能となります。


この事実は、外部GPUが内蔵されなかったことに対して悲嘆にくれた人に対して、ある程度の安心を与えているでしょう。従来機種と同等のグラフィックス性能を、GPUに頼らずして実現していて、前機種からのダウングレードではないということになります。もちろん、Power Media Dock(PMD)を搭載することで従来機種の2倍程度の描画性能を発揮し、CADやゲームなどで進化を発揮します。

さて、前回のエントリーで「Zシリーズはソニーにとっての挑戦のモデルではないか?s外付けドライブ、GPUという判断も挑戦的な試みとして捉えることができる」みたいなことを書きました。案の定ポロポロ出てきた開発秘話系の中でも「挑戦」という言葉が多用されていて、本当に今回のZシリーズは「挑戦的な」PCであることがうかがい知れます。(たとえそれがマーケティング的発言であったとしても)今回はどうしてZシリーズがこのような大きな変革をしたのか少し考えてみたいと思います。

Zシリーズ(旧tyoeZ)は「技術を最大限詰め込んだ、ソニーの究極のモバイルPC」という信者的な側面を除いて考えれば、「従来のモバイルPCの弱点を潰す」モデルとも受け取れます。すなわち、従来のモバイルPCは「軽い、けど性能はそこそこ」といったものでした。当時のモバイルPCの定義は「重量2kg以内、贅沢言えば1.5kg以下」であれば、モバイルPCとして認知してくれました。あまり「薄さ」は大きなファクターではなかったように思えます。そういう環境下で生まれてきたのが初代typeZ(Z90シリーズ)ではないかと思います。
つまり、「モバイルPC」として認知できるほどの軽さ、そしてモバイルPCが抱える低性能という弱点を補強する「通常電圧CPU」「高解像度液晶」「外部GPU」といったものを詰め込んだモデルと考えることができます。当時のソニーが送り出したいモバイルへの道筋だったと思うのです。
また次のZシリーズのモデル(Z1)でも同様な考え方をしていると思います。なのでコンセプト自体を大きく変えることなく、Z90の良いところをさらに伸ばし、あのモデルができあがったのだと思います。

しかし、今回のモデルチェンジはガラっとその性格を変えてきました。それはやはりZ1からZ2への間にモバイルPCに対する要求が変わってきたからだと思います。

その原因のひとつに、タブレット端末の発展が挙げられます。
Z1が発表されてから1年半の間に、スマートフォンが飛躍的に普及し、さらにタブレット端末も市民権を得て来ました。タブレット端末は一応「PC」の分類に分けられるようで、これがモバイルPCに対する要求を大きく変革させました。
従来PCでしかできなかった、ある程度大きさを持った液晶での「ブラウジング」「メール」「SNS」といったライトユースのほとんどをタブレット端末上で行うことができるようになりました。そして、タブレット端末のいいところは、なんと言っても「薄さ」「軽さ」「高速起動」といったところです。こういった優れた点が「いつでも持っていける」「いつでも起動できる」という本当の意味でのモビリティーを実現しているとも言えます。したがって、これからのモバイルPCに必要とされることは、「いつでも持っていける」「いつでも起動できる」というものになってきていると思います。

さらにアップルが送り出したMac book airも大きな要因の一つです。
上で挙げたタブレット端末は「いつでも持っていける」「いつでも使える」というものですが、OSはスマートフォン用の延長線上にあって、マルチタスクを行うことができても「マルチウインドウ」で作業を行うことはできません。また、軽い動作が行えると言っても、なかなかタブレット端末でオフィス系ソフトを使って仕事がしたいか、と言われると疑問符がつくでしょう。
こう言ったタブレットの弱点要素を潰しつつ、タブレット端末のいいところを合わせ持つPCがMac book airです。「薄さ」「軽さ」そしてSSDによる「高速起動」によって「いつでも持っていける」「いつでも使える」というモビリティーを実現しています。

このようなソニー以外から出される新しいモバイルPCに対するアプローチが、旧来のZシリーズの性格を変えたのだと思います。以前も指摘したように、Zシリーズは軽いけれども薄くはなく、「いつでも持ち運び」、「いつでも使える」という要件は満たしていません。単に「高性能を詰め込んだモバイルPC」と言うスタンスでは、いわゆるZシリーズの購買層であるアーリーアダプターの共感を得られないと思います。

改めて新Zを見てみれば、こう言った要求に応える機種であることが分かります。「薄さ」「軽さ」そして進化したSSDによって18秒で起動する「高速起動性」...今回の目玉はやはりタブレット端末やMac book airのような薄型モバイルPCを意識して作られていると思います。
また、Mac book airのような薄型モバイルPCと同じフィールドに立つだけでなく、通常電圧CPUを搭載することにより、モバイルPCユーザーが抱える「低電圧のCPUは、実際の使用にちょうどいいCPUだけど、大きな負荷には耐えられないだろう」という漠然とした不安に対しても一種の安心を与えていると思います。現実問題i7プロセッサを用いて、ターボブーストで最大3.4ghzまで駆動させるモバイルシーンというものがあるかどうかは非常に疑問ですが、通常電圧CPUが乗っているという事実が、「どんな処理でも問題なく行える」という安心感を生み出しています。
さらに、Power media dockを別途取り付けることで、より限定的なシーンでの性能発揮ということもでき、性能に不安なし、というアピールが随所に散りばめられていると感じます。

今回Power media dock(以下PMD)を同時購入しないという選択肢が増えました。これもこうしたモバイルPCへの要求に応じたものであると考えられます。従来のZシリーズのスタンスからすればPMDをセットで付けて売ればよかったのです。しかし購入しないという選択肢があるということは、外付けGPUやドライブを使っての動作をあまりせず、単純に「ハイパフォーマンスモバイルPC」がほしいというニーズを拾っていると思います。
また設定価格が大幅に抑えられているのもひとつのポイントだと思います。PMDを買わず、そしてベース性能を選ぶと、発売直前で144,800円、これからのキャンペーン適用によってさらなるベース価格の下落を考えれば、かなり買いやすいモデルです。参考までに13インチで128GBSSDのmac book airが118,000円ですから、mac book airに3万円をプラスするだけで(これからもっと差が縮むと思います)通常電圧CPUでMac book airと同じぐらい薄く(MBAは1.7cm Vaio Z2は1.655cm)、7時間駆動を実現するというかなり魅力的なモバイルPCとして捉えることができるのです。

長々と考えてみましたけど、今回のZの挑戦、変革で得られたものはすごく大きいと感じます。今後はクラウド型OSで、タブレット感覚で扱えるChromeOSを搭載したモバイルPCや、タブレット端末でAndroid勢が飛躍したり、MacもLionを搭載しよりタブレットライクになっていく、という激動のモバイルPCの中でZが生き残れるだけの、ポテンシャルを秘めたモデルに成ったと実感できました。
たしかに外付けにGPUとドライブを追いやったことをZでやるかどうか、というのは議論の余地が残るところです。しかし、ソニーが自信をもって送り出せる「Z」というモデルであるからこそ、こう言った積極的な攻勢に出られたのだと思います。「Z」だからできること、それを行うのがZシリーズの使命であり宿命なのかな、と思いました。

Uitimate Mobile PC(VAIO Z2?)の噂画像をみて思ったこと。

「Ultimate Mobile PC」がちらっと出てから、もうだいぶ久しく感じる。一枚の写真を出されて、僕達ソニーファンは、Zシリーズの後継機種ではないか?とか、公開された画像のとても薄い写真だったので、Xシリーズの後継ではないかと憶測が広がっていた。

テーマは「モビリティを追求したフラッグシップといえる製品で、まさに妥協を許さないモビリティを目指したもの」だそうで、後にVAIO事業副本部長さんが、「低電圧版ではないCPUで長時間駆動を」との説明があった。この発言に一気にUltimate Mobile PCはZシリーズの後継であるという見方が有力となり、今に至る。

なぜZシリーズなのか。ZシリーズはVAIOシリーズの中でフラグシップ機種に当たり、軽さと速さを妥協せず、また高速SSDを搭載し、高精細液晶を搭載する夢のVAIOであって、その名前を冠するということはファンにとってとても重要なことのように思える。

さて、前置きはこのあたりにして。ここにUltimate mobile PCの画像がネットにアップされ、より細かい様子が伝わるようになってきた。今までちょろちょろ出てきていたテキストベースのUltimate Moile PCの情報よりぐっと、リアリティーがましてある程度のUltimate Mobile PCの予測が付けられるようになってきた。

画像から分かることは、何よりも薄いこと。SA、SBシリーズのような直線をメインに作られたデザインで、かばんの中にも入れやすいフルフラットデザインであるように思える。
しかしその影響を受けて、外付けのドライブになった。そしてVAIO Zの代名詞であったGPU切り換えスイッチも姿を消した(ように見える)
そのかわり、外付けのドライブにも排熱機構が搭載されていて、以前のリーク記事の内容と摺りあわせれば、このドライブの中に外部GPUが入っているという可能性がある。

この事実はソニーファンを二つに割ったようだ。
ひとつは、より薄くなり、使い勝手がました、という意見。
ひとつは、うすくするためにドライブを取り外したという事自体がVAIO Zの思想をねじ曲げているという物。

僕はといえば、薄くなったことは全面的に支持するし、その結果ドライブが外付けになったことは、全然受け入れられる。たしかにZシリーズというのは、何も妥協しなかったモバイルであった。しかし、以前のZシリーズの立場である「全部入り」というのは、(若干重たくなったけれども)SAというモデルが対応していと思う。
Zの象徴であったクアッドSSDにを搭載しているし、(フルHDではないけれど)高精細液晶を搭載している。かつCPUも高性能なものを搭載しているし、順当な進化を遂げたZとして見ても遜色ないはずだ。
さらに言えば、クラウド環境の進化に伴い、光学ドライブの利用頻度はここ最近グッと下がっていて、それを常に背負ってまで、目指すべき薄さを捨てる必要はあるか?という事だ。もちろんドライブが使いたければ外付けドライブを持ち出せばいいし、常に必要である人はSAシリーズを選択すれば良い。


僕が思うにZシリーズのアイデンティティとは「モバイルへの挑戦」だと勝手に思っている。先代、先々代のZシリーズは、当時のモバイルPCが「低スペック」というハンディを負うという固定概念をぶっ飛ばして出てきた、ある意味「挑戦」的なモバイルPCだった。

僕がUltimate Mobile PCを見たとき。あの薄さの感動は凄まじい物があった。先代のZシリーズは、配色などのデザインの努力によって、薄く見えるデザインであったが、今回のは正真正銘の薄さを手にした。今までのVAIOZはたしかに軽かった。しかし、ドライブも搭載しているせいか、あまり薄くはない。今回手にした本当の薄さというのは、ソニーの薄さへの「挑戦」以外の何物でもないと思う。

もしかしたら長い間続いたZシリーズのイメージは「挑戦的なモバイル」から「全部入りの軽いモバイル」という風に僕達自身が思ってしまったかもしれない。しかし、全部はいいていれば問題ないでしょう、というアプローチは少なくとも「挑戦」といったニュアンスから離れたものだし、しかも今回はたくさんのモデルの投入によって、全部入りで安心なSAというモデルも出た。
ドライブやGPUが外付けになったのは、妥協として捉えるのではなく、さらなる薄さへの挑戦と考えるべきであろう。
むしろ、ソニーがそう考えたのです。僕がそれを応援しないとでも?いえ、僕は応援していきますとも。